レール施設には国鉄“最新鋭”の運搬敷設機 架線工事も本格化


1973(昭和48)年7月17日 県内で初のレール敷設工事始まる
1973年7月、広島県内で初めて新幹線のレールを敷く工事が福山市で始まりました。当時のニュース原稿には、「国鉄最新鋭のスラブ運搬敷設機で、軌道スラブを次々と敷設していった」とあります。




軌道スラブとは長さ5メートル、重さ5トンあるコンクリート製の板のことでレールの下に敷くものです。この工法は、従来の砕石を使ったものに比べて安定性やメンテナンス性に優れ、山陽新幹線から本格的に採用され、その後の新幹線の主流となっています。




1974(昭和49)年6月5日放送 / 架線工事が本格化
開業を翌年に控えた1974年になると、新幹線に関連したさまざまな動きを伝えるニュース映像が増えていきます。こちらは「五日市トンネル」の入り口付近で行っていた架線を張る工事です。架線を巻いたドラムと作業員を積んだ車両が時速3キロというゆっくりとした速度で動いていき、作業員が架線を張っていく様子が映っています。