心臓の大動脈内で風船のように膨らんだり縮んだりして、心臓の動きを補助する医療器具「IABPバルーンカテーテル」。今や心筋梗塞の治療に欠かせないバルーンカテーテルですが、日本人に合う国産のものが出来るまでには、ある家族のドラマがありました。
“娘の命を救いたい” その一心で医療器具の開発へ

2024年6月14日(金)から公開されている映画「ディア・ファミリー」は、生まれつき心臓に障害のある娘を救うため、ゼロから医療器具の開発に取り組んだ父と家族の実話を描いています。
主人公のモデルは、愛知県春日井市の医療機器メーカー「東海メディカルプロダクツ」の筒井宣政会長。筒井さんの次女・佳美さんは生まれつき心臓に障害があり、当時の医学では手術が出来ないため、9歳で余命宣告を受けました。
