9割以上をメスに 値下げに期待も

どこに行っても高いうなぎが安くなるかもしれないという現場を取材しました。

うなぎの町・愛知県西尾市一色町には、大量のうなぎがいました。

しかも、通常のうなぎと比べると、太さや長さが約1.5倍です。

特別に焼いてもらうと、炭から炎が上がるほどに脂が多く、出来上がりの大きさも違います。

特別に試食したお客
「大味じゃなくてふっくらして弾力がある感じ」

この特大うなぎは、一匹から2杯のうな丼が作れるほど大きいものもあり、値下げが期待されています。

巨大化の秘密は、白い粉です。

兼光淡水魚 牛田貴仁さん
「こちらは、うなぎをメス化させる新技術となる、大豆イソフラボンです」

うなぎは稚魚のときにオス・メスが決まっていません。

養殖のうなぎは高密度によるストレスなどから、9割以上がオスになります。

大豆イソフラボンによって、メスが9割以上になることを愛知県水産試験場が発見したのです。

メスのうなぎは、オスに比べ大きくなりやすく、身が柔らかいため、うなぎのメス化が待ち望まれていました。

兼光淡水魚 牛田貴仁さん
「我々にとっては『うなぎ業界の未来の宝』」