気になる日本周辺の海水温の高さ 雨雲がより発達しやすい状況

 近畿などが梅雨入りした6月21日は鹿児島県で非常に激しい雨が降り、明け方には線状降水帯が発生しました。今年は“しとしと”降る梅雨前半をすっ飛ばして、梅雨入りしていきなり“本気モード”の大雨に警戒が必要になります。気になる点は、日本周辺の海水温の高さです。去年(2023年)の猛暑や暖冬の影響で海水温が記録的に高い海域があり、日本海では平年より3度も高くなっています(6月20日現在)。前週からの季節はずれの暑さの影響も加わり、海水温が高まっていると考えられます。海水温が高いと海からの水蒸気の供給量が増加し、より雨雲が発達しやすくなります。