梅雨は実質的にはもう始まっていた?
梅雨入りの発表は遅れたものの、これまでに雨が降っていなかったわけではありません。これまで30日間(5/22~6/20)に降った雨量は、大阪では1.5倍(222mm)、神戸で約2.0倍(265mm)、東京で1.5倍(246mm)など、西日本と東日本の太平洋側で平年より多くなっています(山陰や北日本では少ない)。一方で、日照時間も平年より多い地点が多くなっていて、6月は京都など晴れて猛暑日となる地点もありました。例年の梅雨の天気から“曇りの日を抜いた”イメージで、6月は“晴れて厳しい暑さとなる日”と“大雨の日”を繰り返しています。梅雨入りをどのタイミングで発表すべきか、気象庁の予報官も頭を悩ませていたのかもしれません。5月30日に配信した記事で、異常気象などに詳しい三重大学大学院の立花義裕教授が指摘していたように、今年は降るときは大雨で、晴れると猛暑となる「極端な梅雨」の性格がすでに表面化している状況です。