愛媛県松山市の「ロシア兵墓地」の一角に建立されているアメリカ兵を弔う石碑。埋葬されていた人物が、専門家の調査で明らかになりました。
(2022年8月14日 放送)



松山市御幸にある「ロシア兵墓地」には太平洋戦争の後、「米国海軍無名戦士之墓」と記された石碑が建立されていますが、その詳細は不明でした。

郷土史などを研究する「伊予史談会」の竹中義顕さんが史談会の会合で講演し、米軍の資料などから、松山市の墓地に埋葬されていた人物は、戦闘機の搭乗員2人の可能性が高いとの見解を示しました。



2人は、1945年の8月9日に松山を空襲し墜落した陸軍の戦闘機のパイロットと見られていて、2人の遺骨は戦後、アメリカへ送られたということです。



発表の中で、米軍機「P-47N」による松山市内への機銃掃射の様子をとらえた、カラーのガンカメラ映像も公開されました。





会場を訪れたメンバーは、戦後77年を迎え竹中さんの研究成果を興味深そうに聞き入っていました。