携帯電話の契約でも、マイナンバーカードが必要になる場面が増えます。政府はネットでの本人確認をマイナンバーカードに一本化することなどを決めました。

携帯の契約にマイナカード? 対面では「ICチップの読み取り」が義務化へ

岸田総理
「このたび、政府として初めて、詐欺全般に特化した総合対策を取りまとめました」

18日、政府がSNS上の「なりすまし広告」特殊詐欺への対策に新たな方針を決定しました。

その中のひとつにあったのが、携帯電話を「対面」で契約するときの本人確認の方法。これまではカードの写真と本人を照らし合わせるなどしていましたが、今回決定した対策では、マイナンバーカードなどに搭載されている「ICチップの読み取り」を事業者に義務付けました。

またネットなど「非対面」で契約するときの本人確認はマイナンバーカードに一本化。運転免許証や健康保険証での確認方法は廃止されるといいます。

その理由が、特殊詐欺などに不正に契約した携帯電話が多く使用されているということ。実際、大阪ではこんな事件が…

大阪・八尾市 松田憲幸 市議
「私になりすました方がマイナンバーカードを提示してロレックスを購入している形跡があって、それが225万円のロレックス」

約225万円のロレックスを勝手にローンで購入され、さらにキャッシュレス決済では17万円も被害にあったといいます。

その原因が“スマートフォンの乗っ取り”。何者かが券面を偽造したマイナンバーカードを使い、知らぬ間にスマホを機種変更されたというのです。

大阪・八尾市 松田憲幸 市議
「マイナンバーカードの目視による確認なので、結局、私の名前・住所・生年月日さえあっていれば、その写真の中身は別の方でも通じる

河野デジタル大臣は「マイナンバーカードのICチップを使うことで確実に本人確認ができる」などと、詐欺被害を防ぐ効果を訴えます。街の人たちの反応は?

女性
「(情報を)読み取って流出しましたは困るかな」
女性
「マイナンバーカードしか持ってないので、選択肢があった方がいいんじゃないかな、と」

男性
「詐欺とかニュースで出てくるので(その対策なら)賛成」
男性
「いい方に向かって行くれるなら賛成」