“チャレンジャー”蓮舫氏は「神宮外苑の再開発」を争点にする構え

23ジャーナリスト 宮本晴代記者:
しかし、攻守が入れ替わります。それが、神宮外苑の再開発の見直しについてです。この事業は東京都が主体ではないのですが、有権者の関心が非常に高く、都知事としてどうするかという立場が問われます。そこを蓮舫さんは「見直します」「これを争点にしたい」と、王者の小池さんに攻め込みたいわけです。

ですが小池さんは18日の会見で、神宮外苑の再開発については一切触れませんでした。正直、これを争点化したくないというのが透けて見えます。私も質問したかったのですが時間切れということで、今後これがどう展開していくかですね。

小川彩佳キャスター:
こうした民間の開発事業に都がどう関与して、どうまち作りをしていくのか。東京都をどういった都市にしていくのかという理念のようなものが垣間見える争点でもありますから、小池都知事には正面から向き合って改めて答えていただきたいと感じますが、宮田さんはどのように見ましたか。

データサイエンティスト 宮田裕章さん:
ビジョンに基づいて選挙を考えていくことはすごく重要だと思います。

小池さんはやはり2期8年務めただけあって、網羅的で非常に重厚な政策が出てきたと思いますが、やはり8年務めた責任ですよね。これまでがどうだったのか。

「9割達成した」と言及していますが、前回の「7つのゼロ」という政策のなかには、介護離職のように達成できなかった、悪化したものもあります。すべて成功させることは難しいのですが、それを踏まえてどうしたかというほうが信頼を得られると思います。

蓮舫さんに関しては、まさに“ガラス張り”というものを打ち出してきましたが、裏金問題で政治の透明性が問われるなかで、この争点は非常に重要だと思います。

一方でガラス張り、透明性というのは、何でも見せることだけではありません。政策と、いわゆる目標の関係を明確にしていくということも含めて、やはり重要なんですよね。

今回出ていた政策案などでも、いわゆる少子化と、東京都庁の非正規職員を正規化するということは結構飛躍があったりするので、こういった論点を丁寧に示していくことがこれから重要だと思います。

いずれにせよ、選挙期間に入ったらこういった政策論争をして、東京都をより良いものにする、そういった議論のなかでの選挙は、すごく大事だと思います。

藤森キャスター:
徹底的に議論してほしいですね。