「グレードアップ新幹線」?何がグレードアップした??

(RSK 島田 博キャスター)
「外観は何の変哲もない新幹線なんですが、これが実は来年(1988年)JR西日本が大きな増収の期待をかけております、『グレードアップの新幹線』なんです。中がどう違うのか早速乗り込んでみましょう」

さぁ、車内は「通常の0系」とどう違っているのでしょうか?

【画像⑥】「試運転」の太字が懐かしい!

当時は画期的だった「座席配列」に

【画像⑦】のように、岡山からゆっくりと西に向けて走り出した、0系「青鼻」バージョン。この日、目指すは広島駅です。

【画像⑦】一路、広島へ!

その車内はというと...令和では見ることのない、なかなか時代を感じさせてくれるフォントと色使いの中吊りをまず発見!【画像⑧】のように「JR西日本 グレードアップひかり」の文字が刻まれていました。

そうか、ひかり号がグレードアップするのか...でも何を??

【画像⑧】令和では見ないデザイン

(島田博キャスター)
「さて、この室内に入りまして…まず目立ちますのは、この1列が4人掛けとなっている点なんです。これまでに比べまして、だいぶこの通路の方も広くなっております」

そう、これまでと大きく異なるのは、自由席・指定席が横並びで「2₊3」シートだったのが、【画像⑨】のように「2₊2」と座席数が減り、広々としている点なのです。

【画像⑨】座席数が「2₊2」になってる!

(島田博キャスター)
「それからこの座席の色なんですけども、私が今いる2号車は偶数なんですが、この偶数車両がこのブルー系(【画像⑩】)」

「そして奇数車両がワインレッド系(【画像⑪】)というふうになっております」

【画像⑩】偶数車両のシートはブルー
【画像⑪】奇数車両のシートはワインレッド

【画像⑩⑪】の色違いのシートはオシャレですね。

一方で、この日のために設置されたであろう万国旗と、立つと頭に当たりそうな青・白・赤の半円形の「オープン幕」は、とても「昭和」を感じさせてくれます。その下に座ってらっしゃる、【画像⑪】のメーテルのようなお帽子を被ったお二人は、キャンペーン担当の方たちでしょうか。

(島田博キャスター)
「さて、肝心のこの座席なんですが、座席の幅がこの広さ(【画像⑫】)ですね。3センチ広がっておりまして、奥行きも2センチ深くなってると…だいぶゆったり座れる感じがします」

【画像⑫】シートのサイズもゆったりしています

リクライニングに沈む島田キャスター

(島田博キャスター)
「このリクライニング角度なんですが、こちらの方もこれまでの『22度』から『31度』と、9度ほどより深く倒れるようになっております。なんだか普通車に乗っているというよりは、グリーン車に乗ってるという感じがしますね」

リクライニングを試す島田キャスター。心地よい傾きに【画像⑬】の如く、マイクを持ちながらどんどん体が沈んでいっています!

【画像⑬】深いリクライニングにご満悦の島田キャスター