ビュッフェが何だか変わっているぞ!
実際に試乗している人たちにもインタビューをしていました。その乗り心地は?
ー足元はどんな感じですか?
(試乗した人)
「前の車両に比べて広く感じますね。前は膝と膝があたって、上下どちらかずらすとかですね、左右にずらすとかやっていましたけど、こちらは楽ですよね」
とはいえ、【画像⑭】はギチギチ感が否めない...新幹線は、車内もこのあとどんどん進化していったという訳なんですね。

(試乗した人)
「よろしいですね。これだったらグリーン車に乗らんでもいいな、と思ってね。これを東京まで運行してくれると、非常によろしいですね」
そして、この新幹線の特徴とも言えるのは「ビュッフェ」が、「カフェテリア」に改造されていたところです。【画像⑮】はその入口。こちらも青・白・赤のオープン幕がにぎやかですが、中に入ってみると。。。

それまでの0系とは異なる配置の座席、テーブルも新設されていました。そして天井にはイギリス!スイス!スウェーデン!日本!...「これでもか!」と万国旗が飾られているのは、さすがに常設ではないですよね?


旅行会社「これはかなり売れるぞ!」
この試乗会には、旅行社の方も参加していました。どんなプランを練っているのでしょうか?

ービジネス以外に、観光用としてもかなり使えそうですか?
(旅行社の男性)
「問題は『座席数がどれぐらい確保できるか』というところが一番ポイントになると思うんですけどね」
「それが例えば3両ぐらい指定席が確保できるということになれば、かなり売れるんじゃないかなっていうのは思いますけどね」

(島田博キャスター)
「そろそろ広島に到着したようです。今日の試乗会おおむね評判のほうよかったようなんですが、果たしてJRの思惑通りこの新幹線が増収につながりますかどうか、来年(1988年)3月の登場を待たれます」

こうして翌年「グレードアップひかり」は、「ウエストひかり」として6両編成でデビュー。JR西日本は、このような「快適性を目指した独自の編成」を導入し、その精神は、以降の「ひかりレールスター」「さくら・みずほ」などに引き継がれていくのでした。
次回は、新幹線の居住空間がこれ以上に快適に?!
【第7回】君は新幹線100系「グランドひかり」を覚えているか 2階建て車両が4両に!【E1系・E4系の画像も】
に続きます。