香川県内の80代女性が、特殊詐欺で約2,300万円の被害にあったことがわかりました。

香川県警によりますと、経緯は次の通りです。
〇今年8月18日、香川県内の80代女性の自宅に、県外警察署の警察官を名乗る男から電話があり、「暴力団員を逮捕したら、あなた名義の通帳と携帯電話が発見された」「暴力団員があなたに400万円を渡したと言っている」などと告げました。女性が心当たりがない旨を伝えると、男は調査のために男が用意した保証人に依頼するよう仕向けました。
〇8月20日ごろ、今度は女性宅に保証人と名乗る男から電話があり、預金口座や残高を聞かれたので答えたところ、「調査のことは誰にも言ってはいけない」「毎日50万円をATMで引き出し、自宅で保管してください」「預金を分けたほうがいい。新しく口座を開設し、1,000万円を移してください」などと指示され、預金を複数の口座に分散させた上で、8月末ごろから毎日最寄りの金融機関のATMで50万円を出金し、警察官を名乗る男に求められるまま定時連絡をしていました。
〇しばらくすると、また県外警察署の別の警察官を名乗る男から電話があり、「私が保証人を変わります」「大金を自宅に置いておくのは危ないので私が預かります」「すぐに取りに行くので自宅の敷地内に置いて下さい」と指示、女性が9月24日と10月25日の2回に分けて、現金あわせて約2,300万円をかそれぞれ紙袋に入れて置いたところ、男が紙袋を持ち去ったということです。

その後、女性は警察官を名乗る男と連絡が取れなくなたため警察に相談し、被害が発覚したということです。警察では「警察が、口座から現金を出金するよう求めたり、現金を預かったりすることは絶対にありません。また新たに口座を開設するよう求めたりすることもありません」などとして、詐欺被害にあわないよう注意を呼びかけています。