「証拠がないから認められない」とされた原告の思いは…
第2次「黒い雨」訴訟 原告 河野博さん
「証拠がない、証拠がない言うても、あの当時のものをとっとく、そがぁな考えはないですわ。理屈に合わんことをいうけ、腹が立つわけ。この身体でそういう目におうとるんじゃけ、遭わんことを言うんじゃない」

原爆が落ちたときに小学3年生だった河野さんは、1年以内に、両親を次々病気で亡くし、自身は、60代から、脳梗塞や心臓病などで手術を繰り返しています。

第2次「黒い雨」訴訟 原告 河野博さん
「そら、口に言えん苦労しました。クソ!思うて、がんばって対応しよる。ま、自分だけじゃできんけ、みんなの力を借りて。勝ちたい」

第2次「黒い雨」訴訟の原告46人のうち30人が旧佐伯郡で「雨を浴びた」としています。そのうち4人がいたのが、旧吉和村です。河野さん以外の方は、
▼雨にはゴミが混ざっていて、大きな破片を持って帰ったら大人が「舟入病院のカルテ」だと言った▼雨で服が汚れた▼水たまりで遊んだなどの記憶を語っています。
次回公判は、9月24日です。