きのう(5日)夜、川崎市の東急田園都市線の梶が谷駅付近で、普通列車と回送列車が衝突し、車両が脱線した事故で、衝突時、普通列車の速度が時速48キロだったことがわかりました。

東急電鉄によりますと、きのう午後11時すぎ、川崎市の東急田園都市線・梶が谷駅に到着しようとした渋谷行きの普通列車が回送列車に衝突し、回送列車の最後尾の車両が脱線しました。

東急電鉄などによりますと、回送列車は規定の速度を超えて走行したため、オーバーランなどを防ぐシステムが作動してブレーキがかかり、所定の位置よりも手前で停車しました。

この時、回送列車の最後尾の車両が普通列車の進路上に残ったままで、普通列車の運転士は回送列車の位置が普段よりも近いことに気づき非常ブレーキをかけましたが、間に合わずに時速48キロで走行中に衝突したということです。

この事故を受け、国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官が午前11時前に現地に到着し、事故原因などの調査を開始しました。

列車は現場に残されたままで、運輸安全委員会から移動の許可が出ると動かすことができ、その後、東急電鉄による復旧作業が行われる予定ですが、復旧や運転再開のめどは立っていません。