梅雨期間が短い≠空梅雨 雨量は“短期集中”ということも…
ただ、梅雨の期間が短かったからといって、「空梅雨(からつゆ)」になるとも限りません。梅雨入りが遅い年は平年と比べ梅雨期間の雨の量が少なくなることも多いのですが、近畿地方では、梅雨入りが遅く、梅雨明けの早かった1967年、梅雨期間の雨量が平年よりも多くなりました。この年の7月8日から9日には、大阪や神戸などの都市部でも大雨になり、鉄砲水の発生や川の土手の決壊などで甚大な被害がでて、気象庁は「昭和42年7月豪雨」と命名をしています。このように、短期間に災害に結びつくような大雨になるおそれがあるため、一概に梅雨期間の長短だけで梅雨の傾向を述べることはできないのです。
今年は梅雨入りが遅れている地方が多いですが、まもなく大雨シーズンの本番となります。これからの1か月は西日本や東海を中心に、平年より雨量が多めとなる見通しです。油断することなく、いま一度雨への備えの確認をお願いします。