日本の家事分担の歴史をたどると…

「“おふくろの味”ってこだわる国ほど、出生率低いんですよね」

日本女子大学 永井暁子教授

そう話すのは、家族社会学やジェンダーを専門とする日本女子大学の永井暁子教授です。

日本女子大学 人間社会学部社会福祉学科 永井暁子教授
「イタリア、スペイン、韓国、そして日本などですね。逆に、出生率の回復に成功した国は、晩御飯がさっぱりしている傾向がある。
“おふくろの味”っていうのは母親を称賛する言葉でもあるけど、同時にやはり、女性に負荷がかかっている状況を現わす言葉でもあります」

とはいえ、日本も昔から食卓に手の込んだ料理が並んでいたわけではないといいます。