新潟地震から60年 経験者の声から学ぶ

1964年6月16日午後1時1分に、粟島沖を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生。14人が亡くなり、300人以上が重軽傷を負いました。
『新潟地震』です。

あれから60年。
当時何が起きたのか、そして今どのように生かせるのか、経験者の声から探っていきます。

【本井晴信さん 当時・関屋中学校2年生】
「グランドに出ようかなと思って廊下に出始めた途端に、急にガッーというすごい地鳴りがしたと思ったら、グラグラと揺れて…」

地震発生からおよそ30分後、新潟市沿岸は高さ約2.4mの津波にも襲われました。
津波は信濃川をさかのぼり、市街地に流れ込みます。

【渡辺博さん 当時20代・会社員】
「『津波が来たぞー』と、昭和大橋の方を見たら、1mくらいの津波がどんどん押し寄せて…。慌てて電柱によじ登って、下を津波が通っていくのを体験しました」

【田代雅春さん 当時・舟栄中学校3年生】
「津波だ!屋上へ逃げろ、と先生の指示がありました」

【渋川綾子さん 当時二葉中学校1年生】
「みんなと一緒に津波にのまれるのであれば仕方ないな…。12歳にして初めて死を覚悟した