しかし、薬を飲んだ後、男性は意識がもうろうとなり、病院に運ばれます。その間の記憶は、わずかに残っているだけだと話します。
被害者の男性(81)
「薬を飲んだ後からはわからない。ちょっと歩いたのはわかっているけれど、どこまで歩いたのかがわからない」
「(記者:気づいたら?)病院さ…まさか薬でそうなるなんて全然思っていなかった」
■【元気にデイサービスへ出かけた夫がなぜ…】
被害にあった男性の妻は、事件当日の朝、いつも通り、デイサービスに出かける夫を見送りました。ところが、その数時間後、思いもよらぬ連絡を介護施設から受けることになりました。
被害にあった男性の妻
「朝は元気で、夫はいつも通り、デイサービスに出かけて行きました。それが11時50分ごろ、施設から電話があって“ご主人が呼吸困難みたくなって、病院に運ばれた”と伝えられて…」
「夫はこれまで何度か、脱水症状を起こして病院に運ばれているから、今回もそうかと思っていたけれど、病院で夫はぐだっとした感じで、普通とは違うような具合の悪さに見えました」
施設を運営会社によると、渡辺容疑者は去年1月からパートの看護師として勤務。これまでに利用者とのトラブルは、特に確認されていませんが、ほかの職員から仕事内容の理解をめぐり、たびたび指導を受ける場面もあったとのことです。