2019年、香港でデモ隊と警察官が激しく衝突したデモ。民主化を求めたデモは香港の市民200万人が参加したとも言われています。あれから5年、現地を訪ねてみると、声をあげても立ち止まる人の姿はありません。香港は、どう変わったのでしょうか?

200万人が参加した香港・大規模デモから5年…何が変わったのか

6月9日、東京・新宿で抗議の声をあげる人たちがいました。日本に住む香港の人など約100人です。

「香港を取り戻せ」と書かれた旗をかかげ、参加者の多くが身元が特定されないように、サングラスやマスクを着用しています。

主催者の1人(香港出身)
「日本では活動はできるんですけど、その代償として『香港に戻らない』、あるいは『戻ったら逮捕される可能性がある』ということを負わざるを得ない。すごく不自由な状態になっている」

2019年6月、香港で拘束した容疑者を中国に引き渡すことが可能になる条例の改正案をめぐって、デモ隊と警察官が衝突。

民主化を求めた抗議デモは、一時、香港の人口の4人に1人にあたる最大で200万人が参加したとされています。

しかし、2020年、反政府的な動きを取り締まる「国家安全維持法」が施行されました。