ドライバーなどの残業時間削減によるいわゆる「2024年問題」で、路線バスの減便などが各地で相次いでいます。そんな中、横浜市営バスが打ち出したある“奇策”が、市民らの間で物議を醸しています。

横浜市営バス 運転手確保に“奇策” 夏休み“1日返上”で1万円

加藤シルビアキャスター:
深刻な運転手不足を受け、4月に2度の減便を行った横浜市営バスが打ち出した対策。運転手が夏休み5日間をすべて返上した場合、5万円の特別手当を支給、つまり1日あたり1万円支払うという内容に、横浜市民の方からの反応です。

60代女性「利用者としては便数が減らずに済むからありがたい。残業してでも稼ぎたい人もいると思うが、時代と逆行するし難しい問題」
30代男性「無理しすぎちゃって事故にならないか心配」
20代男性「独り身なので何とも思わないけど、家庭ある人にとっては辛いのでは」

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
時給に換算すると1250円なので絶妙な金額だと感じます。免許返納を行う高齢者が増えていて、ただでさえ高齢者が外に出にくくなっている中で、バスの便数を減らすことになると、高齢者はどうすれば良いのか心配です。

日比麻音子キャスター:
市民からも“無理しすぎないか”という心配の声があります。夏は酷暑で、集中して運転をするだけでもかなりのエネルギーが必要な中、休みを返上するというのは難しいところですね。