世の中の1割がリスキリング志向
今回紹介するTBS生活DATAライブラリ定例全国調査(注1)には、「仕事や学業以外で、月謝・授業料などを払っても、学んだり、習ったりしたいもの」を尋ねる質問があります。
回答者には「その他」を含む12個の選択肢から、現在習っているものも含めて、あてはまるものを複数選んでもらいます。
調査は13~69歳男女が対象ですが、今回は職業が関係する話題なので、働いている人を「勤め人」と「自営業・自由業など」に分け、比較で「主婦」も加えた3群で集計してみました(注2)。
以下の棒グラフは、自腹で習いたいことの上位5つについて、この3群ごとに集計した結果を示したものです。

この中でリスキリング関連の選択肢は「仕事関係の知識・技術習得・資格取得のためのもの」で、勤め人の選択率は1割強。それより上位の「語学」や「趣味」、下位の「スポーツ」「料理」と比べてもそれほど大差なく、全体として、いろいろ学びたい中の1つという感じ。
自分で仕事を切り盛りする自営業・自由業などでの選択率も1割強。人に雇われて働く勤め人よりやや多いような、それでもあまり変わらないような…、といったところ。
一方、主婦では「趣味」と「料理」が突出するものの、その陰でリスキリング項目の選択率も1割ありました。
こうしてみると、勤め人でも何でも、世の中に1割くらいは自腹ででもリスキリングしたいという「リスキリング志向」の人がいるようです。