安倍元総理が銃撃されて亡くなってから、ひと月あまり。
きょう午後3時から、旧・統一教会の田中富広会長らが、日本外国特派員協会で記者会見を開きました。その記者会見の全容をお伝えします。
田中富広 世界平和統一家庭連合会長
山田達也 世界平和統一家庭連合法務局長の2人が登壇
■「全国の教会に殺すぞと叫ぶ脅し」被害訴え 「重く受け止めお詫び」も

〇司会 ※英語で挨拶
コロナのせいで30人しか入れなくてすみません。
ウェブサイトの質問フォームで質問してくれてOKです。
田中さんが15~20分しゃべります。
16時きっかりに終わります。延長なしです。
〇田中会長
皆さんこんにちは。私は宗教法人世界平和統一家庭連合会長の田中富広でございます。本日は外国特派員協会にお招きいただきまして、心から感謝申し上げます。
ただいまから、本日の会見文を読み上げさせていただきます。
2022年7月8日、安倍晋三元首相が凶弾に倒れられました。
日本国内では勿論のこと、世界中でご生前の業績がたたえられ、
世界の指導者、各国首脳からも惜しまれながら、たくさんの追悼の言葉が寄せられました。
心から元首相のご冥福をお祈りいたします。
犯人とされる容疑者が、当法人・家庭連合への恨みを動機として行動に出たという報道に触れ、私どももとても心重く受け止めております。社会の皆さまにも、様々にお騒がせしていることに、深くお詫び申し上げます。≪ここで田中会長らが起立し深く頭を下げる≫
いまだ容疑者の犯行に及んだ動機の詳細に関しては、捜査本部からも正式に発表されておらず、私どもも、現在なお捜査本部からの要請を受けて、全面的に協力させていただいているところであります。
安倍元首相の国葬が9月27日と発表されておりますので、当法人もその日に向け喪に服し、全ての教会員がご冥福をお祈りするとともに、神様のまことの愛による、暴力の無い世界平和が実現するよう、祈りと精誠を捧げる期間を過ごしております。
さて、安倍元首相が凶弾に倒れられた直後から、容疑者の犯行動機が、当法人の信者である母親の献金によるものであると、未だ確定もしない情報から、昨今の当法人に対する過剰なメディア報道によって、当法人の信徒から様々な被害が報告されております。
全国の教会に「殺すぞ」と叫ぶ脅しや、脅迫電話、街宣車での大音量による罵声。 そして、集会妨害。一般信徒の自宅にまで夜に朝に押しかけての、メディアからの過剰取材。さらには、信徒の子どもたちが、学校やサークルで受ける、いじめによる登校拒否。
あるいは、信仰を理由に、会社を辞めるよう追い詰められたり、家庭内では、離婚状を突きつけられた家庭もございます。
法人の責任ある者として、喪に服する期間として、このまま黙することが良き選択なのか。呻吟する期間を過ごしてまいりましたが、昨今の報道の中には、見過ごすことのできない、ひどい内容も多々あり、本日の会見の場を持たせていただくことといたしました。
振り返って、私どもの法人にとって、13年前の2009年が大きな分岐点でした。一部信徒の経済活動が、刑事事件として検挙され、それに関して当法人の地方施設などに、警察の家宅捜査が入るという事態となり、当時の当法人会長が、世間を騒がせた道義的責任を取って、辞任いたしました。
それ以降、信者が経営する会社での物販活動のあり方に対する基本的な指導、財産に比しての高額な献金が行われないよう、徹底した努力を重ね、今日に至っております。