日本維新の会の松井一郎元代表が20日夕方、MBSの報道情報番組「よんチャンTV」に出演し、自民党との間で正式に調印された連立について、「連立政権樹立は前のめり過ぎる。連立政権に向けたスタート」と述べました。

▼「総理指名選挙と連立でともにするのは別」

 午後6時すぎに自民の高市総裁と維新の吉村代表との間で正式に調印された連立について、松井元代表は「吉村さんは連立政権樹立と言っているが、僕はちょっと前のめり過ぎると思う。まだ12項目の政策はまだ一つも実現できていない。実現できればということを吉村さんはずっと言ってきた。連立政権に向けたスタート、閣外協力というのが正確な判断。総理指名選挙と、連立でともにするのとは分けて考えた方がいい」との考えを示しました。

▼「維新がなくなってもいいから結果を出してほしい」

 自民との連立に向けて維新が掲げた社会保険改革や副首都構想など12項目の政策について、松井元代表は「政策が実現できれば日本が前に進むということだから、吉村さんも言っているが、維新がなくなってもいいから結果を出してほしい」と期待を寄せました。

▼自民とは「人との関係で政策がぶれることがあるので気をつけて」

 一方で、自民との連立を心配する声が維新内にあることについては、「自民党は飲み込む力がすごい。自民党の人はいい人が多いから、人間関係が濃厚で政策本位ではなく、人との関係でぶれることがあるので気をつけてやってもらいたい」とこれからの政権運営にあたっての忠告をしました。