
火災で5階建ての店舗兼住宅は全焼。いつかまた店を再開したいと思っていますが、朝市は、5か月たった今もあの日のままです。
(福岡直子さん)「まだ現実を受け入れられていなくて、家のことも考えられない」「もうちょっと早くてもいいんじゃないか、復興、せめて撤去だけでも」
避難所や知人宅で避難生活を続けたあと、3月から仮設住宅に入りました。

石川県ではこれまでに4000戸を超える仮設住宅が整備されましたが、公民館などの避難所でまだ3300人あまりが暮らしています。

3日前に仮設住宅に移り住んだ夫婦です。輪島市の自宅が全壊し、金沢市の娘の家に身を寄せていましたがふるさとに戻ってきました。
(嵐恵美子さん)「いたれりつくせり、布団をもらえて、電化製品も全部もらえて、全部生活できるだけある」
ただ、仮設住宅の入居期限は2年と決まっていて、その先は見通せていません。

(恵美子さん)「旦那も90近いし私も80才、とにかく2年間ここにいれるというから(その後は)市営住宅にでもいれてもらおうかな。家を建てても後の維持をしてくれる人もいないし、子どもにも投げられないし」

今月20日、輪島市の仮設住宅で1人暮らしの70代の女性が亡くなっているのが見つかりました。孤独死とみられていて、仮設住宅では今コミュニティづくりが課題となり、取り組みも行われています。

(ボランティア)「同じ地域の人が入っているがどこに誰がいるか分からない、みんなでコミュニティづくりをしている」
(記者)「輪島市門前町鹿磯漁港。地盤が隆起して海水面が下がり底が見えていて船が倒れている」