どんな「ため息」が“フキハラ”?

“フキハラ”はセクハラ、パワハラ、マタハラなどの国が認定しているハラスメントには該当しませんが、不機嫌な態度や表情で相手に精神的な苦痛を与えるものを言います。

【こんな行為が“ため息フキハラ”】(日本ハラスメント協会によると)
・相手の考えに対し、繰り返しため息
・相手に向かって認識できるようにため息
・不満、イラついていることを周囲に“気づいてほしい”ため息 など

ため息をつく側が意識していたとしても、無意識だったとしても感じる側がどうなのかというところが他のハラスメント同様、大事になってくるポイントです。

萩谷麻衣子弁護士:
「ハラスメント」は嫌がらせ、いじめなどという言葉に相当するものなので、嫌だなと思っていてもそれだけでハラスメントになるものでもないと思います。しかし本人が意識していなくても、一般的に見て、“それは嫌がらせ行為だよね”と思えるような程度になればハラスメントになると思います。

だから、ある程度繰り返し特定の人に向けてため息をついたら、それはハラスメントになるような行為になります。

ホラン千秋キャスター:
ため息は一つの行動だと思うのですが、フキハラにも入るかもしれないし、パワハラやモラハラにも入り得ると思っています。パワハラ気質・モラハラ気質がある方がすごく怖い人だと、ため息をしているだけで、“悪いことしたのかな”、“なんでこの人、こんな不機嫌なんだろう”と思って、心臓がバクバクしたり、冷や汗をかいてしまったりすることがあります。全部のため息がそうとは思わないですが、誰がどんなときにしているかによって結構違いがあると思います。