相談しても“お前の話は信用できない”

小学生時代の翔さん

中学1年生の夏休みが明けた頃から不登校だった。当時のままに残されている部屋にある教材には、ペンも挟まっていた。親に言われなくても自分から勉強をする子どもだった。不登校で遅れた学習を取り戻そうとしていた。

小学生の頃から正義感が強く、クラスの輪に入れない子がいると、気になって声をかける優しい少年だった。

しかし、小学3年生の頃、2つ上の兄がいじめを受けるようになり、翔さんも上級生にからかわれるように。先生に相談しても真剣に受け止めてもらえず、「お前の言うことは信用できない」と言われたという。次第に学校に居場所を失い、不登校に。小学6年生の1年間は一度も学校に行けなかった。