“キャプテン”長谷部に聞きたい事

長谷部さんが16年間もドイツで戦ったという中で、街頭でのアンケートの声を紹介した。
▼どう臨機応変に監督ないしは指導者に沿って、“自分をアピールしてきたか”を学びたい
▼上に立ってリーダーシップをとってきて“人のまとめ方”“人をひきつける力”とは
▼上手くいかない事もあった中で、“どうやったら気持ちを切り替えられるか”

「キャプテンは中間管理職」

Q.やはり、“キャプテン”長谷部誠への質問が多く聞かれた…
長谷部:

僕自身も、そんなに人間的にはまだまだなんですけど、リーダーとしてというところでいえば“キャプテン”はどちらかというと組織でいったら上司と部下の間に立つような立場では、“中間管理職”なので<とにかくコミュニケーションを大事にして>どっち寄りにもつかずにということは考えていましたけどね。

日本でもドイツでも“キャプテン”をやるという信頼

Q.ドイツでも“キャプテン”をやるという信頼はどのように…
長谷部:

自分で言うのも何なんですけれども、やはり言葉よりも行動で示すというか、やはり自分はサッカーに対して、チームに対して、常に誠実に向き合ってきたつもりなのでそういうものを周りが見てそういう立場にさせてくれたと思う。なので、そこはずっとやってきた事ですね。自分はこれだけ、ちゃんと俺の背中を見てちゃんと理解してくれよという時があるのですけど、なかなか理解してくれない時もありますよね。それぞれの価値観があり、それぞれやり方があって、だから、僕はそれをもちろんみんなのそういうものを尊重しますし、だから、基本的には、1つの目標、ゴールというものが、例えば、チームであれば勝つという目標があれば、そこへのプロセスというのはみんなそれぞれあっていいと思っているのであまり一つにまとめようということはあんまり思ってなかったですね。

一番は“客観視”「自分を知ることを大事にしてそこから行動する」

Q.引退会見では『自分を常にサッカー選手として“客観視”できたから』ここまで続けられたし、後悔もないし、これは“キャプテン”としての実績にもつながっていると思うが、“客観視”するコツはあるのか
長谷部:

“客観視”という言葉でもそうだと思いますし、何でも物事を何かチャレンジするときでも何でもそうだと思いますけど、まずは己を知るという意味で自分の強み自分の弱み、そして組織であれ、チームであれば、このチームに自分が自分の長所をどう生かせるかと、そういうふうにずっと考えてきてそれで僕はこの16年間ドイツで生き残ってきたって事があるのでだから一番は、まず“客観視”。自分を知ることを大事にしてそこから行動することですね。

一番は“客観視”「自分を知ることを大事にしてそこから行動する」

Q.組織のためという事を考えると自分を押し殺す、自身を後ろに控えさせるという事も必要なのか
長谷部:

僕にとってはその行動も誇りであって、自分のやりたい事を突き通すだけではなくチームのためになるのであればそこは一歩引くというのも別に自分の芯となるものを崩すわけではなく、それも自分のやり方だと思ってやりますけどね、喜んで。