2014年ブラジルワールドカップ グループリーグ敗退の経験
ザッケローニさんと共に臨んだ2014年ブラジルワールドカップでは“史上最強”と称され、期待も高かった大会だったがグループリーグ敗退という結果となった。キャプテンとして、選手として感じたものがあった。
長谷部:
やはりあのときは少し理想を追いすぎたかなと思う部分もあって、もう少しサッカーの世界の厳しさというか、そういうものを理解していれば、もう少し違う戦いをしていたのかなとも思いますし、それはその後の自分のサッカー人生にも大いに生きているところですね。
20代から綴っている“監督ノート”
引退会見等で今後は指導者のキャリアをスタートさせると明かした長谷部さん。実はこれまでいろんな監督の指導を受ける中、“監督ノート”を作成し細かく観察を続けてきたという。
長谷部:
20代のころから面白い練習であったりとか、後は監督のチームに掛ける言葉で自分の中に刺さった言葉とか、そういうものはずっとノートしたりしていました。その当時は(指導者になる意識は)あまりまだなかったんですけど、やはり年齢を重ねて30超えたくらいからは指導者というものを意識するようになり、そこから特に監督の言動、全てのそういう所をすごく注視するようにはなりましたね。
意識するのは「パッション、情熱を表に出せる監督」
Q.ご自身がドイツや本当にヨーロッパのトップチームの監督をやってみるという、今後に向けての実感はあるか?
長谷部:
そこは本当に、非常にまだまだ長い道のりで本当に、非常に難しい挑戦だとは思いますけど、難しいからこそやりがいもあると思いますし、ただ、こつこつとやっていきたいと思いますね。

Q.ファンからは日本代表の将来の監督像というのをどうしても長谷部さんに期待されている。今からイメージをするとして、これだけは絶対に外さないぞと、大切にしたい事はあるか?
長谷部:
監督として、もちろんこれから指導の経験を積んでいくことで自分のやり方というのは見つけていくとは思いますけど、ただ自分がこれまで見てきてすばらしい監督だなと思うのは、しっかりと<パッション、情熱を表に出せる監督>だと思いますので、それをしっかりと表に出して選手にそれを見せることでそれがショーでもいいと思うんです。やはり、それを見せることでチームに熱量なんかが伝わると思うのでそれは絶対、自分もやりたいと思います。
Q.選手としての長谷部さんは冷静に分析されている感じだったが…
長谷部:
“キャプテン”という立場ではそういう所も見せていましたけど、やはり、それぞれの立場で、監督というのはそういうもの(パッション、情熱)も見せなければいけないと思いますね。