■蚊はどこに潜んでいるのか?


では、日中蚊はどこにいるのか。実は「木陰」に潜んでいます。気温が下がってくると、蚊の動きが活発化し、血を吸われる機会が増えるということです。

長島教授:
暑いときには湿度の高いところへ逃げています。かつ直射日光のあたらないところ。猛暑では、木陰や葉の裏に蚊は隠れています。気温が下がると活発化します。


■どうやって家の中に入ってくるの?“ストー蚊ー”にご用心


クーラーで窓を閉め切っても、たまに蚊が入ってきている時があります。それはどうしてなのか。
▼帰宅時に、ドアを開けた瞬間に入る
▼洋服についたまま一緒に入ってしまう
▼犬の足から出る汗の臭いを好むので、散歩後犬にくっついて部屋に入る

などが挙げられます。

また、蚊は飛べる高さに限界があります。高さ15メートルほどまでしか飛べないので、高層マンションに住んでいる方は安心なのかと思いきや、まるで“ストー蚊ー”。エレベーターに一緒に乗ってしまうことがあります。従って、高層マンションでも蚊がいるケースがあるようです。


■今年、蚊が活発に動くのは「秋」?


今年の蚊、いったいいつ活動するのか。7月8月に猛暑が続くと、活発に動くのは9月10月頃だと見られています。

恵俊彰:
(時期がずれこんで)今年は11月まで蚊がいるんですか?

長島教授:
普段でも11月ぐらいまではいるんですが、増える時期が若干前後するということになる。前半少なければ後半多くなるということを、生き物はやります。

東京都が毎年、感染症リスクを減らすことなどを目的に蚊の個体数を調査しています。猛暑だった2018年を見てみると、実際10月上旬にかなり増えていたことが分かります。


■蚊は“足のにおい”が好き

コメンテーター 上地雄輔:
今、手の消毒とかあるじゃないですか。それを足の裏にすると蚊がつかないからやってくださいってドラマの現場で言われたんですけど、合ってますか?

長島教授:
正解です。足の裏とか指の間とかにやるといいです。いわゆる常在菌という菌のにおいで寄ってくるので、足をアルコールで拭くというのは大正解です。足を洗うのも良いです。

恵俊彰:
とにかく蚊はいなくなったわけじゃない。今年は猛暑が続きますから、ひょっとしたら秋以降も「蚊」に気をつけてくださいね、というお話でした。

(ひるおび 2022年8月5日放送より)