水道料金の格差をなくす「広域化」と?車で水を運搬する方法も

藤森キャスター:
格差解消のために、周辺の自治体が統合する「広域化」の動きもあります。

2046年の水道料金は、石川県の能登町が月額1万3747円、金沢市は月額3558円と試算されています。

石川県が広域化した場合、月額4703円で抑えられるということです。能登町が9033円安くなるのに対し、金沢市は1145円高くなりますから、住民の理解が必要になってきます。

また、水道のコストダウンでは、老朽化した水道管を交換せず、水をタンク車で運ぶ「運搬送水」という方法もあるそうです。

浄水場から直接、水道管を通して各家庭に水を通すのではなく、タンク車で水を家の近くの大型のタンクなどに運び、大型タンクから水道管を利用して各家庭に運ぶというものです。水道施設からの長い水道管を維持する必要がなくなり、コストダウンに繋がるということです。

宮崎県宮崎市の天神・持田地区では、2005年に台風で浄水場が使えなくなってしまいました。浄水場を復旧するためには2億4000万円かかりますが、運搬送水にしたことで1500万円で済んだということです。

開始20年間で、従来の水道のランニングコストより、約1億9000万円もコストを削減することができたということです。

小川キャスター:
メンテナンスなどもありますから、地域に合った方法を考えていくことが必要ですね。

トラウデン直美さん:
地域で話し合って、ベストな形を選んでいくのが大事かなと思います。

小川キャスター:
原資を支払うのは私たち市民ですからね。