新型コロナの影響で3年ぶりに観客を入れて開催された仙台七夕花火祭。コロナ禍前と同じ1万6000発の花火が、杜の都の夜空を彩りました。そんな花火祭の開催を心待ちにしていた男の子を取材しました。

8日、最終日を迎えた仙台七夕まつり。感染症対策を講じて3年ぶりに通常規模で開催され、大勢の見物客が色鮮やかな竹飾りを楽しみました。


訪れた人:
「かわいかったです。
Q.何がかわいかったですか?
 鶴です」
「七夕に来ると仙台に帰ってきた気がする」
「こんなの初めて見たので驚いています」


その前夜祭として今月5日に開催された「仙台七夕花火祭」。新型コロナの影響で2020年と2021年は、事前告知をせず短時間で行われましたが、今年は3年ぶりに観客を入れての開催となりました。

仙台七夕花火祭


観客:
「久しぶりなので感動しちゃいました」
「何回も花のように見えた」


花火祭は例年、市民からの募金や企業の協賛などを募り、仙台青年会議所が運営しています。7月30日には、市内中心部での募金活動が行われました。

木下心綺くん(6):
「募金お願いしまーす、仙台七夕花火祭です!」

木下心綺くん


ひときわ大きな声で募金を呼びかけるのは、木下心綺(こあ)くんです。七夕最終日には6歳になります。心綺くんが呼びかけると、募金箱には少しずつお金がたまっていきました。

木下心綺くん:
「仙台七夕花火祭でーす、募金お願いします!
Q.目標は?
 目標?1000万円」


心綺くんは、初めて見る花火祭を楽しみにしていると父の一樹さんは話します。

心綺君の父 仙台青年会議所 木下一樹さん:
「3年前が2歳なので(仙台七夕花火祭を)見たことが無くて、本人は今年見るのを楽しみにしているんですよ。見てもらいたいですね、その一心でひたすら今は頑張っている」

木下一樹さん


迎えた花火祭の当日。心配されていた雨はほとんど降らず、打ち上げの準備は滞りなく行われました。浴衣姿の見物客が続々と訪れるなか、心綺くんも地下鉄に乗って会場に到着しました。

木下心綺くん:
「すごくいっぱい楽しみにしてきた。楽しみで寝られなかった。ちょっとしか」


カウントダウンの後、花火が夜空に舞い上がりました。おもわず・・・。

木下心綺くん:「うわぁ~」

打ち上げられた花火は、コロナ禍前の3年前と同じ1万6000発。色とりどりに咲く大輪の花火が夏の夜空を照らし観客の心を癒しました。

木下心綺くん:
「胸の中に響く。びっくりする、ドキドキする」


会場の設営などをしていた父の一樹さんも、心綺くんと一緒に花火を見ることが出来ました。

心綺くん:「これ募金頑張って打ち上がったやつ?」
父の一樹さん:「そうだよ」


心綺くん、自分の頑張りが、花火という「大輪の花」を咲かせ感慨深げです。


仙台青年会議所 木下一樹さん:
「息子が初めて見る(仙台七夕の)花火が、自分がやった花火で本当によかった」木下心綺くん:
「最初はちょっとドキドキしたけど、(花火に)びっくりして。どんどん慣れてきた。すごかった。きれいだったし楽しかった」

親子で頑張りました


杜の都の夜空を彩った仙台七夕花火祭は、心綺くんにとって親子で頑張った大切な夏の思い出になりました。