人生初の東京で時代の変化を実感「ゲイを理解できる人は多くはないけど、少なくもないと思いたい」

 今年4月、新幹線で人生初の東京に向かった長谷さん。

 (長谷忠さん)「初めてや。日本という国がこんなところやと見せてもらったのは。東に来たことがない」

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 渋谷周辺では『東京レインボープライド』というイベントのパレードが行われました。今年は約1万5000人が参加。長谷さんは同性婚の実現を目指すグループと一緒に、虹色の旗を掲げながら車椅子で行進しました。

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 (長谷忠さん)「こんなん初めて知ったよ。びっくりしたわ。ゲイの人がぎょうさんいるとは知らなかった。ゲイを理解できる人は多くはないけど、少なくもないと思いたいわ」

 沿道で多くの人たちが声援を送る姿を見て、時代が大きく変わったことを実感しました。

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 (長谷忠さん)「(Q今の時代に長谷さんが生まれていたら生き方はどう変わった?)好きな男がおったら結婚するわよ。結婚して周囲が認めなくても、2人の生活をやったら楽しいやんか。同性愛者を異性愛者がどのように認めていくかということで、世の中はだいぶ変わってくると思うよ」


 ◎長谷忠さんに密着したドキュメンタリー映画『94歳のゲイ』は、東京のポレポレ東中野や大阪の第七藝術劇場などで全国公開中