進化するAIとどう向き合う?AIのサポート×人の判断でより安心を

上村彩子キャスター:
AIの進化は凄まじいですね。
「優秀なアシスタント」という言葉がありましたが、見落としにも気づいてくれて、そして診断にかかる時間も短くなるとなると、医療の現場で導入する側としては、とても心強いのではないでしょうか。
喜入キャスター:
特に人手が足りない病院や経験が乏しい医師にとっては、大きなサポートになると思いますし、医療全体の質の向上にもつながりますよね。
上村キャスター:
メリットもある一方で、AIの答えは判断過程が見えないことから、ブラックボックスともいわれています。私としては頼りすぎるのは少し不安になってしまいます。読み込むデータが間違っていたら、(判断を)間違うこともありますよね。やはり経験や実績に基づいた「人」の判断もあると安心できるように思います。
■「みんなの声」は

NEWS DIGアプリでは『AIの活用』などについて「みんなの声」を募集しました。
Q.医師とAIで判断が分かれる場合 どちらを信じる?
「医師」…68.2%
「AI」…15.9%
「その他・わからない」…15.9%
※5月11日午前0時16分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません
※動画内で紹介したアンケートは11日午前8時で終了しました。
上村キャスター:
「医師」が68.2%。圧倒的な数字ですね。

喜入キャスター:
まだAIを導入した医療を受けたことがないという方も多いと思いますので、まだ想像の中ということかもしれませんけれども、私が現場で感じたのは、AIを生かすも殺すも人間次第だなというところです。
AIの判断をきちんと見極めるのも人間ですし、AIに正しいデータを教えるのも人間。その点では、いま日本には内視鏡の専門医、そしてマグロの目利き、これは世界トップクラスなんですね。そうしたプロフェッショナルの方たちが、これからAIを厳しく育てて、正しく活用してくれるのではと期待しています。