道路には未だ“がれき”…地元出身の杜氏が語る“背景”

酒蔵の近所を歩きながら、中島さんは景色が変わらない現状を語ります。

中島さん「屋根の上をみんな何て言うんですか、おじいちゃんとかも危ないところを歩いていたのを道を開けて頂いたので…」

中島酒造店がある輪島市鳳至町。未だ、がれきが道路にまであふれています。

道路にはみ出たがれき(石川県輪島市・3月)

中島さん「鳳至というこの地区が、この通りを見渡してみても空き家だらけなんですよ。もともとが。なので、持ち主がいないので(解体が進まない)。やっぱり生まれ育った場所なので帰ってきたいと思うんですよ。僕もそうですし。でも、戻ってきても仮設住宅に住まないといけない。僕らの同世代の話をすると…収入がないんですよ。こっちに帰ってくると。もともと仕事がないという田舎の特有のはありますけど…地元の人がいない」

道路にはみ出たがれき(石川県輪島市・3月)

過疎化に高齢化、そして震災。加えて、能登を離れた避難者が戻るのか。課題は山積したままです。