森の中では珍しい母子のサイの姿を撮影に成功

街に出没するサイは、チトワン国立公園からやってくるといいます。ネパールで最初の国立公園で、ヒマラヤの雪解け水が流れる川と草原と森が広がります。インドサイは大量の植物を食べるのですが、豊かな草原と森がその食を支えているのです。

「サイの角は漢方薬になる」とされ高く売れたため、インドサイのみならず世界中のサイが乱獲・密猟されて絶滅危惧種になっています。チトワンでは密猟の摘発などの保護活動が実を結び、徐々にサイの数が増えてきています。番組でもサイの撮影を試みましたが、動きがゆっくりで、体が大きいため、見通しの良い草原でサイを見つけるのは比較的容易でした。さらに森の中で、珍しい母子のサイの姿を撮影することにも成功。このように繁殖して700頭弱にまで増えてきたため、サイが人里近く、街の中にまで現れるようになったといいます。