岩手県内のSDGsの取り組みを紹介します。担い手不足に直面する大槌町の一次産業の現場で導入された新たな働き方とは?
大槌町小鎚にある新山牧場で牧場長を務める佐々木和之さん(65)は、現在この牧場で働く唯一の正社員です。
(新山牧場 佐々木 和之 牧場長)
「大体10人ぐらいですね(自分が入った)当時は。若い人たちをこれから見つけていくのは大変です」
人口減少や少子化のあおりを受け存続の危機に立たされている個人や団体も少なくない農業や水産業、林業などの一次産業。これを持続可能なものにしようと去年の秋、大槌町では新たな働き方が導入されました。
(阿部 顕正 さん)
「牧場の職員ではなくて、百年之業の組合の派遣社員として牧場に派遣されている感じです」
トラクターを操り肥料を散布する阿部顕正さん(35)、そして阿部さんを補佐する佐々木一稀さん(29)の2人は、派遣という形で牧場で働いています。2人を雇用しているのが「おおつち百年之業協同組合」です。新山牧場を含む町内で一次産業に従事する5つの事業者が協力して去年9月に設立した組合で、国が2020年に導入した特定地域づくり事業協同組合制度を活用しました。国からの補助金を受けることができ、雇用した若手労働者を季節ごとに異なる事業者に派遣することで労働力をシェアします。
おおつち百年之業協同組合の佐々木重吾理事長です。組合設立の背景には一次産業の未来への危機感がありました。
(おおつち百年之業協同組合 佐々木 重吾 理事長)
「ものすごい勢いで離農しているんですよ。一番大きな理由は高齢化。合わせて後継者がいない」
酒米やピーマンを栽培する佐々木さんの農業法人にも大槌町出身の三浦貴英さん(35)が派遣されています。Uターンで地元に戻った三浦さんは、将来的な農家としての独立を目指しています。
(三浦 貴英 さん)
「まずは今、農業をしている人たちから教えてもらってそこから後々自分もできるようであればやった方がいいかなと」
持続可能な一次産業と、働き手のスキルアップを目指す新しい取り組みが始まっています。
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