「切迫性が高まっている」過去の南海トラフ巨大地震から約80年

気象庁によると、南海トラフでは過去繰り返し大規模な地震が発生していて、正平(康安)地震(1361年)以降、南海トラフで起きた6回の大規模地震の平均発生間隔は117年だが、実際に発生した地震の発生間隔は約90年から約150年とばらついていて、過去には最短で約90年の間隔で大規模地震が発生した例もあり、昭和の東南海・南海地震(1944年・1946年)の発生から約80年が経過、次の大規模地震発生の「切迫性が高まっている」とのことだ。

過去に南海トラフで発生した巨大地震のマグニチュードは以下のとおり。
1707年 宝永地震 M8.9
1854年 安政東海地震 M8.6
1854年 安政南海地震 M8.7
1944年 昭和東南海地震 M8.2
1946年 昭和南海地震 M8.4

ただ、先の気象庁の会見によると、今回の地震でもって、現時点で南海トラフ巨大地震が発生する可能性が“急激に高まっている”というわけではなく、そもそも南海トラフ巨大地震とはメカニズムからして違うもの、とのことだ。