愛媛県、高知県で最大震度6弱の地震、そのメカニズムは…

気象庁によると、今回の地震は、フィリピン海プレート内で発生した、東西方向に張力軸を持つの地震とのことだ。日本列島で発生する地震のタイプのうち、陸のプレートに海のプレートが沈み込み、その海のプレートの深いところで発生した地震のようだ。

日本の内陸地震では、中部地方から西日本にかけては「横ずれ断層型」が多く、東北地方などの北日本では「逆断層型」が多いと言われているが、今回は「縦ずれ断層」のうち、上盤側がずり下がる場合、つまりひっぱる力が働く「正断層」のタイプだ。

松山地方気象台の竹添竜也防災管理官は「陸側のプレートの浅いところで、今回と同じような(マグニチュード)6.6の地震が発生すると、人が住んでいる直下ということになり、揺れによる被害が大きくなるが、震度6弱ではあったが、広範囲に震度6弱を観測するようなことにはならなかった」とコメントし、結果的に、観測した震度の大きさに対し比較的少ない被害で済んだ可能性があると指摘した。