■仮釈放の無期懲役囚 35年の服役中"備前焼の名人"に
皮肉な事に長い刑期は刑務作業の技術を飛躍的に高める。
彼は備前焼の“名人”と呼ばれた無期懲役囚だ。現在70代後半。35年服役し3年前に仮釈放された。
無期懲役囚
「雑念が入っていたら、ろくろを引き上げるときにぶれて、形成がうまくできませんので」

ーーこの周囲は(無期懲役囚だということを)知らないでしょう?暮らしにくくなりますかね?バレたら
無期懲役囚
「それは難しいでしょう。いままで近所のつきあいしてくれる人たちの態度が変わってくるのも当然ですからね」
備前焼の工房で働きたかったがコロナの影響もあり実現しなかった。仮釈放されても厳しい遵守事項で縛られ、違反すれば“無期懲役囚”として再び収監される。
無期懲役囚
「酒もやらん、タバコもやらん、ギャンブルもやらん、一切そういうことはやってないですから」
ーーやっぱり気を遣って生きてますか?

無期懲役囚
「(事件に巻き込まれないように)対人関係に注意しながら生きています」