今年4月に施行された「改正少年法」では18歳と19歳を「特定少年」とし、実名報道が可能となり、厳罰化が進んだ。一方、岡山刑務所で現在も服役するのは事件当時、法律に守られ実名を公表されなかった少年無期懲役囚。中には”死刑”を免れ、”無期懲役”となった少年もいる。少年時代の犯罪により、その後の人生をずっと塀の中で暮らすことになった少年無期懲役囚たちは今、何を思うのか。獄中で初めて報道特集のインタビューに答えた。

■初めて「死にたい」と考えた 周りはみんな大人ばかり 夜中に一人、涙を流した少年無期懲役囚A


何かを忘れたいかのようにひたすら走り続ける男。19歳で事件を起こし服役している無期懲役囚Aだ。Aはキリスト教の洗礼を受け入信、精神的なよりどころにしていた。


少年無期懲役囚A
「初めて死にたいと考えました。周りはみんな大人ばかり。夜中になると一人で涙を流したりということもしょっちゅうありました」

この日もグランドを走るAの姿があった。服役して22年、年は40歳を超えた。

少年無期懲役囚A
「最初に無期懲役と言われた時もそんなに真剣に考えてなかったのかなぁと。いまいちその実感が持てないというか人ごとのようで。本当に無期を重く受け止めたのは刑務所に来てからですね。罪名は殺人と死体遺棄です。時代が違っていたら、自分も死刑になる可能性はあったのかな」


無期懲役という境遇について話し始めた。

少年無期懲役囚A
「毎日同じ生活、同じリズムでやっていると、時間の感覚がおかしくなる。もうそんなに時間が経ったのかと。外と中では時間の流れがちょっと違う。

ーー22年間同じ風景ですか?

少年無期懲役囚A
「そうですね…。変わらない」


Aは模範囚の中から選抜され“炊場”の班長になっていた。
全受刑者の食事の手配を一手に引き受ける重要な役目を今も続けている。