去年の王者タイガース相手に…1勝1敗1分でがっちり首位キープ!
まずは12日金曜日です。名古屋市緑区出身の大島洋平選手(38)が守備で魅せます。かつて緑区のアピタで鬼ごっこをして鍛えた俊足を生かし、見事なスライディングキャッチ。

投げては、私、若狭のランチ友だちの柳裕也投手(29)が7回無失点の好投。2対2の引き分けでした。

13日土曜日。同点に追いついた6回、ノーアウト満塁で木下拓哉選手(32)の“炙りサーモンバジルチーズトーク”を後ろから見ていた宇佐美真吾選手(30)。俺も好きだ!と言わんばかりの勝ち越しタイムリー、鮮やかな逆転勝利で6連勝です。

梅津投手の両親が仙台からバンテリンドームへ…父子の秘話とは?
14日日曜日は、お香にハマっている梅津投手が先発。ほとばしる汗も爽やかなウッド系の香りがしそうな右腕ですが、14日は鬼気迫る投球でした。実は8年前、脳出血で倒れた、仙台に住むお母さんが初めてバンテリンドームで観戦していたのです。8回は志願の続投で3者連続三振!母に勇姿を見せました。

14日はお母さんがバンテリンドームに来ていたんですね。お父さんも来ていたんです。ここでちょっとお時間ください。私がご紹介するサイドストーリー。梅津投手の秘話、父の支えということで、一昨年、梅津投手は右肘の手術をしました。ギプスでした。このときは独身で一人暮らしでした。身の回りのことができないということで、「定年したから時間があるよ」と言った父・滋さんが、飛行機で名古屋まで来て、なんと1か月間、身の回りの世話をしました。料理もしました。洗濯もしました。いろんなことをしてくれたんです。

最後セントレアに父を見送るときに、何もできていない自分のもどかしさ、そしてお父さんに面倒をかけてしまったという申し訳なさから、保安検査場の前で一言だけ「ありがとう」と伝えたそうです。するとお父さんは、荷物を持ってこう答えました。「親なら当然だよ、名古屋生活楽しかったな」ということで、ご結婚しましたので、ひょっとしたらお父さんにとっては、息子と1か月もの間過ごせるのはこのときが最後だったかもしれないということなんですよね。

手術が与えたこの1か月という時間は、親子にとっては貴重なかけがえのない時間だったかも知れません。

プロ野球の世界は勝ち負けが大事です。我々も勝ち負けを伝えるんですが、プロ野球選手の前にひとりの人間なので、こういった家族模様もこの「マイドラ」でお伝えしていこうと思っています。