「学び直し、ありがたい」開校待ち望んだ生徒たち

福島市のアオウゼなどで、月に4回開校する福島駅前自主夜間中学。市民の有志で運営され、学びたい教科をボランティアの講師が無料で教えます。もちろん、国籍や年齢は問いません。長い間、福島で数少ない「学び直しの場」として、多くの生徒を受け入れてきました。

代表の大谷一代さん。自主夜間中学を運営する傍ら、10年以上にわたって、公立校の設置を求め続けてきました。

大谷一代さん「とてもとてもうれしいです。私たち公立夜間中学を作ると言ってスタートしたんですけど、10年以上も待たせてしまって申し訳ないなという思いがあるんですけど、実現できて公立夜間中学に入学できる方がいて、とてもうれしいです」

大谷一代さん

ようやく念願が叶った大谷さん。そして、この教室から、天神スクールへと「転校」する生徒がいます。

鈴木直幸さん(47)。この自主夜間中学に通って、5年以上になります。

鈴木直幸さん「大人になってから勉強の大切さがわかって、もう1回学び直しができるのはありがたいと思いました。社会に出てから、資格とか取るときに困ったことがあって計算を使うこともあったので」

鈴木直幸さん

入学を決めた理由をこう話す鈴木さん。仕事を続けながら、郡山市から天神スクールに通うといいます。

鈴木さん「不安もありますけど、楽しみもありますね。どんな人が来るのか、そういうところが楽しみです。不安なのは、郡山から通うので、毎日通うというところですね。結構、英語が好きでその辺が楽しみですね。国語をいま習っているんですけど、国語はちょっと苦手ですね」

学ぶ人、教える人、開校を望んできた人…。それぞれが期待を寄せる新しい学び舎が、開校します。