タレの始まりはうなぎ店 原発事故で廃業に…

詳しいレシピは企業秘密ですが、醤油をベースに5種類以上の隠し味を加えているそうです。たっぷりのタレをまとった豚肉をじっくり焼き上げれば、ご飯との相性は抜群。甘辛いタレと豚肉のうまみが口いっぱいに広がります。

Q.レシピを知っている人は?
押田英駿さん「私とおばあちゃんと2人しかいない」

まさに、秘伝のタレ。実はこのタレには、店の歴史が詰まっていました。

明治元年、富岡町に開業した「うなぎ・押田」。そこで使われていたのが、この秘伝のタレでした。

押田英駿さん「忙しい時も見ていたけれど、楽しそうだなという印象はあった」

6代目の押田英駿さんも、将来は店を継ぐと思っていましたが、その矢先。東日本大震災で店は全壊。さらに、原発事故で町の全域には避難指示が出され、町民から愛されていた店は廃業に追い込まれました。

押田英駿さん「何が起こったかわからないくらい、これから先どうしようとか何も考えられず、頭が真っ白」