伝統の祭り太鼓を基本とし2000年に結成したジュニア太鼓チーム「輪島・和太鼓虎之介」。
地震の被害を受けながらも無事だった太鼓を白山市に運び、2月に入ってから石川県代表として参加する全国大会に向けた練習を再開しました。
加川桜馬さん「久々に太鼓叩けるから、ウキウキ感とかドキドキ感とかそういうのがあって楽しい」
大会で披露するのは、輪島大祭の祭り太鼓をアレンジした一曲。明るく響く掛け声が特徴的です。

輪島・和太鼓虎之介 川端光太朗さん「地震があっても輪島の太鼓は変わらずなり続けるというか、なくならないというのを皆さんに知ってもらえたら」
加川桜馬さん「震災があったのに高い順位取ってすごいなと感じてほしい。明るく元気なところを伝えたい」
3月24日、さいたま市で開かれた日本太鼓ジュニアコンクールには、全国から46チームが参加し演奏の腕を競い合いました。
輪島・和太鼓虎之介は入賞は叶わなかったものの、特別賞を受賞しました。

川端光太朗さん「演奏どうでしたか?」
加川桜馬さん「演奏を最後までやり切れましたし、全国大会に来られてよかったです」
大会の翌日、桜馬さんはメンバーとともに輪島に戻ってきました。
母・千春さん「超すげー寝起きやん。お疲れ様」
輪島に戻って母に話した大会の思い出。全国の舞台で切磋琢磨する同年代の太鼓チームから励ましの言葉を受けたことが印象に残ったそうです。
加川桜馬さん「震災があっても頑張ってねとか、復旧を頑張ってくださいとか(寄せ書きに書いてあった)。輪島に行っても頑張りたいなと思った」
2か月もの間親元を離れた集団生活は終わり、桜馬さんはこの春からは輪島で学校生活を送ります。
加川桜馬さん「もっとみんなと(白山市に)いたいなと思っていました。ご飯とか風呂とか全部済ませて友だちと一緒にしゃべったりするのが楽しかった」
母・加川千春さん「結構皆さんから支えられてきたし、支えてくれるような人になってほしいですね」

親子はまだ避難所生活を送っているなど困難ははまだ続いていますが、成長した桜馬さんへの母の期待は大きいようです。