「治療は一生…」被害者の訴え 対応のない小林製薬に募らせる不信感

小林製薬のサプリを飲んだあとに腎疾患を患い、20日余りの入院生活を送っていた、Aさん。

退院後も、生野菜を水に浸してカリウムなどの成分を除去してから食べるよう、厳しい食事制限を指導されたという。
Aさん
「成分表示を見るようになったので、 以前の倍、かかって買い物してます」

——どういう成分を見るんですか?
「一番は塩分です。調味料であっても、全て(成分を)見て買ってます」
——外食するわけにもいかないですよね
「無理ですね。外食は」

食事の内容に加えて、激しい運動も制限されている。
休日の楽しみだった夫婦での旅行にも出かけられず、治療のために飲み続けているステロイドの副作用か、こんな症状にも悩まされている。
Aさん
「顔がすごく実はむくんじゃってるんです。あと皮膚がポロポロって脆くなってきましたね」

——指先のところ?
「そうですね。結構パカパカ。割れてきちゃったり」
Aさん夫婦は、小林製薬の対応に不信感を募らせている。健康被害を相談する窓口に電話を掛け続けたが・・・
Aさんの夫
「3日間で、もう100回、200回じゃきかないぐらい電話をかけてたんですよ。それでも『混みあっており繋ぐことが出来ません』って電子アナウンスばかりが流れて、未だに僕が送ったメールに関して小林製薬さんから何の対応もコンタクトもない」
被害者にどう対応するのか、小林製薬は方針を示していない。
Aさん夫婦は今後について、こう不安を語る。
Aさんの夫
「ドクターとかの話を聞いていると、腎機能というのは一度壊れてしまうと治らないと」

「最悪の場合、一生涯ステロイド薬を飲み続けなきゃいけない。一生、食事制限を続けていかなきゃいけない。そうなる可能性が高いとなったときに、一番思っているのは、ほんま、元に戻してくれと」

Aさん
「当たり前のことが、当たり前じゃなくなっているのが、こんなに辛いことなのかというのを初めて私も知ったので、普通の、当たり前の生活に戻れるようにしていただきたいというのは一番の本音です」