くしゃみの大きさは肺活量だけでなく、“体格の違い”で変わる

――くしゃみの大きさは人によって違いがあると思うのですが、なぜ、これほどの違いがあるのでしょうか?

日本医科大学耳鼻科の大久保公裕教授

日本医科大学耳鼻科 大久保教授
「くしゃみの大きさは、肺活量が関係しています。肺活量が比較的大きいおじさんたちは空気が一瞬で出るため、大きくなりやすい。それに比べれば、女性の方が小さくなると思います。ほかにも、呼気・吸う空気、口の形、そして空気を一気に出す力でコントロールされています」

――「口の形」というのは、開く口の大きさのことですか?

「口の形というのは、鼻腔のことです。鼻腔は鼻の後ろから口腔内にかけてのことで、そこに刺激を受けるためにくしゃみが出ます。喉から口の形がどうなっているかによって大きさは変わってきます」

赤ちゃんの時はほぼ同じ姿形で、体重もほぼ変わらない。しかし、成長するにつれて肺活量も違えば、顔の大きさも異なり、鼻腔の容積も変わってくるため、人によってくしゃみの大きさが変わってくるという。

体格の違いと言われれば仕方ないが、大きなくしゃみをしてしまうのは、やっぱり少しためらいがある。突発的に出るくしゃみは仕方ないとしても、「ムズムズ出そうで出ない・・・」と、くしゃみが出るまでに少し時間がある時くらいは、小さな“静かなくしゃみ”にコントロールすることはできないのだろうか。