寒い時、風邪をひいた時、花粉症の時期・・・突発的に出る「くしゃみ」。誰しも反射的に出るものだが、「ハーックション!」という大きいくしゃみの人もいれば、「くちゅん」と小さい人もいる。なぜ、人によってくしゃみの大きさに違いがあるのだろうか。くしゃみの大きさをコントロールすることは可能なのだろうか。

花粉症の“お供”くしゃみ 「ハーックション!」「くちゅん」なぜ違いがあるのか

ヒノキ花粉

くしゃみは瞬発的に出てしまう反射行為であり、誰しも出てしまうことは仕方のないことだと思う。しかし、静かな場所でくしゃみをすることにためらいがある人もいるのではないだろうか。大きなくしゃみで注目を集めるのは恥ずかしいし、特に映画館などでは「邪魔したら申し訳ない」と忍びない気持ちになる。逆に、誰かの「ハーックション!」という大きなくしゃみが聞こえると、思わず驚いて振り向いてしまう。

一方で、くしゃみが大きい人もいれば、「それ、くしゃみ?」と聞いてしまうような「くちゅん」という可愛らしいくしゃみをする人もいて、羨ましい。その違いは一体なんなのだろうか。

どうにかして、悪目立ちしない“静かなくしゃみ”を出せるよう、コントロールできないものか・・・。

スギ花粉はピークを終えようとしているが、東京ではヒノキ花粉が4月中旬まではピークになるという(※1)。花粉症のくしゃみとはあと少しお付き合いが必要になりそうな今、アレルギーを専門とする、日本医科大学耳鼻科の大久保公裕教授に話を聞いた。