「いくつになっても感動を覚える場所を経験させてやりたい」

33年ぶりの甲子園を掛けて戦った静清高校。「実は就任当初からとてもお世話になった。練習試合をやらせてもらったが、9回戦えなかった」。準決勝の相手、掛川西にも去年一方的にやられたという。
「コールド(負け)、コールド(負け)で戦えなかったチームからスタートして、『どれだけ負けるんだ』と。だからこそ(この優勝は)感慨深い」とかみしめる。
「本当にたくましく、一歩ずつ着実に進化している。レギュラーだけでなく、スタンド一体なって戦ってくれたことに感動を覚えるし、感謝しかない。全部員78人の勝利だと思う」。“永田チルドレン”からの感謝の胴上げで、3度宙に待った。
自身春夏通算20回となる甲子園の舞台。「いくつになっても感動を覚える場所。この年齢になっても奮い立つ場所。その甲子園を経験させてあげたいと思いでやってきた」。狙うは春に果たせなかった甲子園1勝。「どこまで通用するかわからないけど全員で戦っていきたい」。百戦錬磨の指揮官の夏は終わらない。