名将が夏の聖地に帰ってくるー。第104回全国高校野球選手権静岡大会で、33年ぶり2回目の優勝を果たした日大三島。率いるのは、報徳学園(兵庫)の監督として、甲子園通算23勝、春のセンバツ優勝の実績を持つ永田裕治監督(58)だ。

全国屈指の名門校の指揮官から、30年以上“表舞台”から遠ざかっていたチームの監督へと転身してから2年余り。「こんなに早く行けるとは」と驚いてみせたが、コロナ禍という過酷な環境の中、チームを着実に成長させ、春夏連続での甲子園出場へと導いた。その手腕に迫った。