新型コロナの感染が急拡大する中、重症化リスクの高い高齢者が利用する施設でも、感染が広まらないよう警戒を強めています。
仙台市泉区の介護老人保健施設「いずみの杜もり」です。
この居室スペースでは、10人が介護や医療ケアを受けながら過ごしています。
医療法人社団清山会・千坂祐ディレクター:
「こちらはサーキュレーターで、ユニット内の空気がよどまないよう、各箇所に置いている」
最も気を付けているのが空気感染です。
窓を開放し、サーキュレーターで空気を循環させるほか、室内の二酸化炭素濃度を常に計測しています。
認知症など、自分自身では感染対策が難しい利用者もいて、職員は、面会に来た家族へ抗原検査を実施したり、自分たちの体調を細かく確認したりと、対策を徹底しています。
しかし、この施設を運営する医療福祉グループ内でも感染者は増えてきているといいます。
医療法人社団清山会・千坂祐ディレクター:
「7月に入ってから、グループ内の事業所のいろいろな所で感染確認された人が利用していた、感染した職員が出勤していたということが、水際対策を実施していても起きてしまっている現状がある」
感染者が出ることも見越し、クラスターを起こさないよう、感染者や濃厚接触者を速やかに隔離する準備もしています。
医療法人社団清山会・千坂祐ディレクター:
「濃厚接触者対応のゾーニングの図面になっています。赤がレッドゾーンで、N95マスク(感染防止効果高いマスク)やガウンを着たりという装備ではないと入れない所。グリーンゾーンは青の所で通常の感染対策。黄色はPPE(個人用防護具)を着脱する所」
幸いこの施設でクラスターは起きていませんが、より良いサービスを提供しつづけられるよう、グループ内で職員の応援態勢を確立するなど対策を強化しています。
医療法人社団清山会・千坂祐ディレクター:
「感染対策がすべてではないので、本人のやりたい生活を見ながらバランスは引き続き考えていけたら」
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