「沖縄の豆腐よう、『モナコリン』少量なら問題ない」

(東京工科大学 今井伸二郎名誉教授)プベルル酸自身が腎臓に対して毒性が出るかどうかっていう試験をするには、マウスを使った毒性実験が必ず必要になってきます。それを行うには数か月は最低でもかかる実験です。

 それだけでも大変であるのに、さらに複合的な作用を見るとすると、組み合わせが無限に近いほど多くなってしまって、非常に時間がかかるだろうと想定されます。

―今井名誉教授は、紅麹に含まれ、コレステロールの抑制作用がある『モナコリン』についても言及しています。

(東京工科大学 今井伸二郎名誉教授)元々、紅麹の中には、モナコリンという成分が入っています。例えば「豆腐よう」という食品、これは沖縄の伝統食で長い期間食べられているんですけれども、豆腐ようを食べても、今まで腎臓に障害を与えるような結果っていうのは得られていません。そう考えると、豆腐ようにモナコリンは入っているけれども、少量の摂取なわけですね。ですからそういったことで問題が生じるということは今まで知られてはいないです。